密会 / left behind

ABOUT 密会 / LEFT BEHIND


2014年から開始したこのシリーズは昭和という時代を背景としたストーリーを基に撮影をしてきました。
アサヒカメラ2015年7月号 ヌードの境界ページ、フォトテクニックデジタル2017年6月号 特集ヌードとOO掲載、ヌードアーカイブス2015-2017他多数掲載。2016年3月には、「left behind -残されたもの- 小林修士写真展」という題で個展を開催(神保町画廊)。2017年9月30日には、玄光社より写真集「密会」を刊行予定。また同年9月22日より神保町画廊にて写真展「密会」を開催予定。

写真集発売について

株式会社玄光社より、小林修士写真集『密会』を全国書店、 Amazon などにて発売いたします。1970 年代を思わせる日本の家を舞台に、不倫の背徳感と欲望が絡み合う情事の様子を活写。古い家の暗がりのなかに見え隠れする、淫靡な物語を描いた作品集になります。

■ 著者プロフィール
小林修士(こばやし・しゅうじ)
1989 年渡米。アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン写真学科卒業。1996 年よりフリー。ハリウッドのセレブリティや日本のミュージシャンの撮影を担当する。2011 年に帰国後は日本を拠点に、エディトリアル、広告を中心に活動中。 http://shuji-kobayashi.com

■ 登場するモデル(23 名)
あめ日和、内海はるか、江藤香凜、蛯原まりあ、音羽紀香、霞、加菜、Kanai meg、桐生香、熊乃あい、桂華、椎名れぃ。、Sheri Chiu、月乃ルナ、名無しの千夜子、奈良岬、葉月万佑花、松田尚子、めい、柳瀬美月、百合亜、吉岡愛花、渡辺紗優

■ 書籍の概要
書名:『密会』
仕様:B5 横・変型判(天地 182× 左右 237mm) 左綴じ/上製/ 160 ページ定価:本体 3,000 円+税  ISBN:978-4768308912


Amazonで予約受付中

予約する
 

 私は妻が出かけている合間、しばしば関係を持った女性を自宅に連れ込んでいた。
情事に及ぶ前後の湿った空気の中、メッキの黒ずんだカメラを手に写真を撮る。
何か特別な目的があったわけではない。
ただお互いの楽しみのためだけに、彼女の肢体を、濡れた目を、乱れた髪を、汗ばんだ肌をフィルムに焼き付けた。
 彼女はカメラを向けられることを拒まなかった。それどころか、日頃知っている彼女からは想像もつかない大胆さで私を挑発してくるのだ。
 この写真は私たちの秘められた関係の証拠であり、他の誰も目にすることのない、二人だけの秘密の記録だ。

  • 「撮られる」という欲望

    飯沢耕太郎

    男が情事の相手の裸体を写真に撮る――というシチュエーションはそれほど珍しいものではない。谷崎潤一郎の『鍵』(1956年)には、当時日本でようやく知られるようになったポラロイド写真が登場してくる。またフランスの写真家、ベッティナ・ランスの『密室』(Chambre Close,1994年)は、全編がコレクターの「X氏」が撮影したとされるヌード写真で構成されていた。いうまでもなく、このシチュエーションが成立するのは、多くの読者がそんな願望(妄想)をかかえ込んでいるからだろう。小林修士の「密会」のシリーズも、そうした伝統的なテーマを踏まえたものだ。 だが、それは「撮る―見る」側の男性の性的な欲望にのみ奉仕するものなのだろうか。時々そうは思えなくなることがある。もしかすると「撮られる―見られる」側の女性にも、このように写されたいという密やかな思いがあり、むしろ、裸体写真は写真家とモデルとの共犯関係によって成立するのではないだろうか。そんなものは男性優位主義者の幻想に過ぎないと、世のフェミニストの方たちから断罪されそうだが、小林の作り出した「物語」には、たしかにそう思わせる力がある。

Amazonで予約受付中

予約する